”人はもともと想像力と才知にあふれ、欠けるところのない存在である”
コーアクティブ・コーチングの礎のひとつ、私が大好きな言葉です。
人間はどんな人でもどんな状態でもありのままそのままで素晴らしく、欠けるところのない、直すところのない存在である。
この言葉が大好きで、私はコーチングに夢中になりました。
コーチングとは、その人が本来の自分を取り戻していくことだと思っています。
私のセッションに来てくださる方たちが、たった1時間のセッションで大きく変化し、輝きを取り戻す瞬間を何度も見てきました。その度に感動するのは、「人間ってすごい!」ということ。ただコーチが問いを投げるだけで、共にいて寄り添い、物語を聴かせてもらうだけで、その人の中にある本来のその人、能力、可能性が呼び起こされる。
人間とはそんなパワフルな、奇跡のような存在なのです。
この礎、マインドと共にあると、どんなコーチングができるでしょう?
例えば初対面だとしても、その人の可能性や能力があることを知っているから、引き出すサポートができます。
また、たとえ今辛い経験の中にいるクライアントさんがいたとしても、その人はその中から光を見つけて立ち上がる力があることを知っているので、その人を「癒す」「直す」「アドバイスをする」のではなく、「本来のその人のエネルギーを見つける」「力を解放する」サポートをすることができます。
コーチは、クライアントさん以上にクライアントさんの可能性を信じ抜くことができるのです。
私の夢は、すべての人がこのコーチングマインドと共に生きている世界をつくること。
想像してみてください。
すべての人がその人らしく、その人の力や可能性を最大限発揮している世界を。
どんな状況下でも自分への自信と愛と、他人への愛と信頼にあふれ、明日への期待に満ちた毎日がくることを。
どんな日本に、世界になるでしょう。
そんな世界を実現したいと思い、コーチをしています。
その人のポジティブな面だけでなく、ネガティブな面も大切に扱うこと
その人が抱える過去の出来事、ずっと囚われているネガティブな感情、好きではない自分自身。断ち切ることのできない思考パターンや、葛藤。
どれも、セッションの中で出てきたら、大切に扱います。
怒り、悲しみ、失望、絶望、嫉妬、憤りなどのネガティブな感情や、その人の「陰」「影」「暗」の部分。
それらにこそ、その人の生き方、美しさが現れると思うからです。
光と影、陰と陽。
自然界の摂理は、二極性、対極性で組み立てられています。
光が強いほど、影も濃く、長くなります。人間の中にあるネガティブな部分に光を当てると、どんなことが起こるでしょう。どんな感情でも、大きな感情は、その人の大切なエネルギー、リソースになっていきます。
セッションの中で出てくるかもしれない、その人の「影」の部分。無意識に抑圧していた感情に気づいて自分自身に取り戻していくと、その人本来の完全な姿に戻っていくと言われています。
ポジティブな面だけでなく、ネガティブとされる側面も、あなたの大事な一部です。ぜひセッションで、大切に扱わせていただければと思います。
ただ、大事なものほど向き合うには時間がかかりますし、しかるべきタイミングがあります。まだ心の準備ができていない場合、クライアントさん自身が扱いたくない場合は扱いませんので、ご安心くださいね。
愛と調和、見えないものも大切に扱うこと
セッションを重ねていくうちに、どのクライアントさんの奥底にもある「共通する願い」があることに気づきました。
人間は誰でも、愛と調和の中に生きています。本来はそうです。
でも、さまざまな事柄や経験、トラウマと呼ばれるもの、人からのインストールなどにより、自分に自信をなくしたり人と比べたり、人を信じることができなくなったり、悔やんだり恨んだり、そうして愛と調和から離れていってしまうことがあります。
それを、ひとつひとつ解きほぐして解放して、愛と調和に戻すこと。
そこにコーチングの真髄があると思うようになりました。
あなたにとっての「愛と調和」とは、どんなイメージでしょう?
そこにいるあなたは、どんな人でしょう?
また、言葉や思考を超えた何か精神的なもの、宇宙的なもの、対面でもオンラインからでも伝わってくるその人のエネルギーや波長を感じ取ること、言葉や論理を超えた「目に見えない世界」もとても大切にしています。
すべての人が愛と調和の中で生き生きとその人らしく、本質の願いから行動し、人生をその人らしく楽しめる世界の実現を願って。