心と芸術

私は絵を描くことが好きだったので、デザインの学校を卒業し、ブックデザイン会社に就職。多忙のため体力精神力がついていけなくなりやめた後、アートギャラリーやショップ店員・派遣社員やバイトなどの仕事を経験しています。

この流れでもわかるように、人生の回り道をかなりしています。人生の迷いが非常に多かったからこそ20代から占星術を学んだ経緯がありました。また心と無意識もずっとテーマにあり、近年はユング心理学・夢分析も学び、西洋占星術家・占い師としての仕事も14年しています。

相手から「聴ける」という自信

当時、私のような占い師がコーチングなんて受けていいのだろうか？とちょっと肩身も狭かったのですが、そんなことはぜんぜんなくて、いろいろな人との出会いを逆にたくさん生まれました。それまで狭い占い業界しか知らなかったけれど、自分の幅がすごく広がりました。

それぞれの出会いがものすごくエキサイティングな人ばかり。いろいろな立場の人と何かを企画して、ダイナミックな面白いエネルギーが生まれていて、それがとても面白かったです。

CTIの基礎コース受けた時の衝撃は今だに忘れられません。デモンストレーションがあったのですが、「こんな関わり方をするのか！」と驚きでわたしの「コーチング」のイメージをはるかに超えていました。

10年経ってようやく理解したのは、内なる感情に向き合ってもらいたいこその、関わりだったということ。だれでも人との関わりには恐れや不安がつきものですが、その壁を突き破った関わりに見えたのです。それはコーチ自体が自分自身と関係を信頼できるから・・ということだとも思います。ああいう在り方を目撃したことは、内側にものすごいインパクトを残していて、これも一つ私の中で「変わった」ことだと思います。

もう一つ大きく変わったことは、誰の話でも「聴ける」という自信がついたことです。クライアントさんの話はもちろん、家族や、仕事を共にする人の話を「聴ける」ようになりました。特に自分と意見の違う人とのやりとりの時にこそ、肚を据えて聴ける・話せるようになったと思います。

さらに最近はSNSの普及で「誰かが対話してるのを、その他大勢の人が聴く」ことが当たり前になってきましたが、そんな場所で、あまり知らない人とでも、すぐにその場で話をしっかり聴いてる自分が今いるのは、CTIのコーチングを学んだおかげだと思っています。本当に「聴ける」ことは、他人を理解することになり、関係性を育むことができると思います。

体験を大事にしたい

私が思うコーアクティブコーチングは、その瞬間の感情や体の感覚、内なる自分に近づくことで、生きるエネルギーや気づきにつながる「体験」です。知識ではなくその「体験」を大事にしたいです。

また「コーアクティブ」という言葉、本当に意味が深いと思います。真のアクティブさとは、単に行動をするだけではありません。本当の心からの願いに対して忠実に動いているか？ということだと思います。そして逃げてはいけない大事な時に、それを向きあうことができる姿勢ではないでしょうか。

私が様々な人とセッションを通して思うことは、誰でも心の奥に神聖なものを宿しているということです。コーチングはその聖なる内に繋がるための旅だと思います。素晴らしい旅になるコーチングの時間をクライアントさんと一緒に創っていきたいです。